P2Mは専門的職業人育成の知的体系として開発されたが、実践の見地からすれば、価値創造の命題から要求される複合問題を、プログラムおよびこれを構成するプロジェクトの形に構造化して解決への道筋を明らかにする事を特徴とする知的な営みである。P2Mの論理的体系化は幅広く進んでいるが、価値創造の実践に有効に応用するには、プログラムの構造化への入口にあるプロファイリングについての分りやすい技法の整備が重要課題で、これを実践的技法として整備する上では、まずは特徴的な事例と理論体系との対応の蓄積が重要である。本稿では特徴的な2つの事例として、ルノー・日産アライアンスとヤフーのブロードバンド事業について考察する。