抄録
新製品開発のエンジニアリング・プロセスは、近年より迅速化が求められたプログラム・マネジメントと変化している。このエンジニアリング・プロセスでは、各業務プロセスの目的に応じた部品表(BOM)の構築と、これらBOMを中心とした情報共有の積極的な活用が必要である。本研究では、エンジニアリング・プロセスの目的別BOM構築についてBOMの設計方法を提案し、ケーススタディを通じたプロセス検証を行う。初めに、製造BOMやワークステーションBOMなど目的別BOMと各業務プロセスを説明する。次に、目的別BOMの設計方法を提案し、最後に、自動販売機のケーススタディを取り上げ、BOM設計例を示してプロセス検証を行う。