抄録
本稿は,P2Mの概念を基に大学の研究室で実施されるゼミ活動をプログラムとして捉え,3回の期間別プロジェクトを構築し実践した.それらサイクル型プロジェクト群を,「ゼミ運営プログラム」と称し,P2Mの観点から有効性を検証した.また,経済産業省が定める「社会人基礎力」を用いて,「ゼミ運営プログラム」の対象となる学生の継続的な能力向上を目指した.その評価方法としてプログラム中に計4回の自己評価と,計3回の外部評価を実施した.さらに,プロジェクト評価方法として期間別プロジェクトごとに計3回の「満足度評価」を実施した.それらから得られたデータを基に,「ゼミ運営プログラム」を考察し評価した.