抄録
製造業において、製品開発および製品販売戦略は非常に重要な問題である。近年の製造業の傾向としてAndroidをはじめとしたオープンアーキテクチャーによる、製品の均一化がある。たとえ製品の均一化が進行しても、企業は他社との差別化競争のため、各々の製品ごとに異なる製品コンセプトを設定せざるを得ない。その上、現在の製品はライフサイクルの回転が非常に速くなっている。その結果、企業は自社製品の、製品ライフサイクルまで考慮に入れた、差別化コンセプトを顧客ニーズに変換して正確にかつ、魅力的に伝えなければならない。本研究では製品ライフサイクルを考慮したコンセプトの創出方法について考察し、それらをマネジメントする手法論を提言し、事例をもって手法を説明する。