抄録
コンピュータ技術の急速な発展により今後10-20年で急速な進展が予測される知識社会では、それ迄にない新たな価値の創造が要求される。それは如何に「未来を発見するか」の競争である。P2Mの特徴は、組織メンバーの間で暗黙知と形式知の交流から新たな知識を触発・醸成することにあり、マネジャーにはこうした実践力が求められる。本稿では、トップダウン型プログラムと対比しつつP2M戦略プログラムにおける暗黙知の位置づけと経験を重視するプログラムマネジャーの実践力の意味を再考し、そして組織、チーム、コミュニティというプログラムの人間集団を動かす3種のアプローチを対比して、価値創造の場としてのコミュニティの意味を考察する。