抄録
サステナビリティ志向のプロジェクトマネジメントについて、既報[1][2]では、改善・改革活動による事業ライフサイクル持続化、標準プロジェクトモデルに基づく改善プラス改革プロジェクトの創出に関する統合フレームワークについて提案し、次いで既報[3]では、具体的に新製品開発プロジェクトの事例および製品に発生した不良を低減する改善プロジェクトの事例を取り上げ、分析し、サステナブルP2Mへの展開について、ダイナミック進化型アプローチとして方法論を総括した。ダイナミック進化型アプローチを進めるためには、P2M概念を理解した人材がキーとなる。このため、本報ではサステナブルP2Mを実践・展開が行える人材を育成することに焦点を合わせ、従来広く実施されているOJTについての問題点を指摘し、新たな「P2M-OJT」の方法論を提案、具体的な実施事例により、この方法の有効性を示す。