抄録
研究開発プロセスにおいて、有望なテーマを絞り込む方法として、ゲート機能が有効であり、多くの企業で採用され運営されている。一方、イノベーションを実現するキーパーソン人材として、アイデアの種を擁護するプロダクト・チャンピオンや、連続的に市場での成功をもたらすシリアル・イノベーターに関する研究が行われてきた。本研究では、食品メーカーK 社において、革新的製品開発に貢献したキーパーソン人材を探索し分析を行った。その結果、このような人材の存在と活動が明らかとなり、研究開発におけるゲート機能としての役割を果たす可能性の示唆が得られた。