抄録
これまで、製品展開手法としてコアプロダクトを提案した。また、破壊的イノベーションにより発明される全く新しい製品が市場に受け入れられるために乗り越えなければならないChasmを克服する手法としても、コアプロダクトは活用できることについて議論した。しかし、Chasmを越えて事業継続性を高めるためには、事業ライフサイクルを考慮して新規事業の立ち上げと既存事業の統廃合を遅滞なく進めなければならない。このため、本報では、コアプロダクトを基盤とした統合マネジメントを実現するための意思決定構造に関して議論する。