抄録
社会で求められる人材が高度化・多様化する中で、技能や知識といった専門的能力のみならず、汎用的な能力の育成が求められている。近年、課題発見・探求のための批判的思考力や判断力、チームワークやリーダーシップといった汎用的能力育成手法としてPBL型授業の導入が盛んである。しかしながら社会的課題(Wicked problems)解決を目的としたPBL型授業においては、学生が課題解決にまで至らないケースが散見される。本研究では、インストラクショナルデザイン手法を用いたPBL型授業を、P2Mを応用した教育組織で運営する効果を検証した。