抄録
福島県いわき市および周辺市町では、東日本大震災および原子力災害からの復興を目指し、市民が「オーガニックコットンの栽培」に取り組んできた。本稿は、「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」の2012年の発足から今日までをふりかえり、地元の多様な主体の連携、および首都圏の企業や団体、個人によるボランティアとの交流による復興活動が継続されてきた。プロジェクトの特徴は、地域内における地元住民と避難住民とのつながり、地域内での各グループのつながり、浜通りと都市部住民のつながりというつながり創出の連鎖にある。市民らの協働と信頼関係によるつながりの連鎖ならびに地域復興共創システムの構造を、復興支援活動等の先行研究ならびにP2M理論により分析・検証する。