抄録
アジャイル開発スクラムでは、メンバーは進捗状況に合わせ自分が得意とするスキルに応じてリーダーシップを発揮し、推進していく。実行メンバーには、リーダーが可変であるシェアード・リーダーシップが必要となる。プロダクトオーナーとメンバーをつなぐ役割のスクラムマスターには、オーナーの示す目標を提示し、実行メンバーの個々の能力を引き出すトランスフォーメーショナル・リーダーシップが求められる。本稿では、ソフトウェア開発方式の変化に合わせ、リーダーシップをどのように変化させる必要があるか、ウォーターフォールとスクラムを比較し、価値創造プログラムの遂行に必要となる役割とリーダーシップについて考察する。