抄録
RPAは、人口減少対策の一つとしてホワイトカラー層の業務生産性向上の手段として広く取り組まれてきている。その内容は、RPAの機能を使い、ホワイトカラーの作業を、仮想知的労働者(Digital Labor)と呼ばれるロボットにオペレーションをさせ生産性向上を推し進めるデジタル化になる。企業のデジタル化の流れは、さらに、新しいビジネスを創出するDX(デジタルトランスフォーメーション)へと、今後、加速すると考えられる。DXには、その目的により守りのDXと攻めのDXと言われるタイプがある。守りのDXは、RPAによる業務自動化が手段の一つとして取組まれている。本論文では、DXへのRPA適用時の課題へのアプローチとしてP2M理論の人間中心デザインを適用しDX向けRPA適用フレームワークを考案した。事例プロジェクトへの適用によるDX向けRPA適用フレームワークの有効性について述べる。