抄録
知的財産の重要性が高まる一方で、その権利を侵害する事件が多発している。小学生から大学生を対象にした調査によると、特に社会に最も接点があり電子デバイスの自発劇活用が始まる大学生の情報倫理意識が最も低く、その主因は自身に直接被害が及ばないことであると分析される。そこで本研究では潜在的意識に働きかけるナッジ型フレームワークを用いて大学生の著作権侵害防止の意識を向上させる手法を考案し、その適用有無による意識変化をアンケート調査で確認した。この提案手法は明示的な規制・ルールによる行動の制御ではなく、自発的行動の誘発を意図したマネジメント手法であり、P2Mの基本精神及びプラットフォームマネジメントのメンバ間の信頼性を実現する一つの手段に位置付けられる。