抄録
近年、地域住民が自発的にコミュニティを形成していく活動事例が注目されている。しかし地域住民による自発的な活動は、その思いを他者と共有する機会が少ないことや組織化しても推進させる方法がわからないこと等から、活動が実現・持続する環境が整っているとは言い難い。そこで本研究では、ある「場」を通して住民が主体で行う活動を“自発的住民活動”と定義し、自発的住民活動におけるプラットフォームの役割を示す。ここでは習志野市で行われている自発的住民活動を対象に、その活動が複数のプロジェクト間のアイディア共有や参加者の共感が生まれるプラットフォームとなり得ているかを考察する。