抄録
東日本大震災から11年が経過しているが、未だに地域住民の合意による地域の将来像は見えていない。福島復興という大きなプログラムのミッションが定まっていないため、多くのプロジェクトが従来の課題解決式に留まっている。この点を改善するためには、ステークホルダーとコミュニケーションのマネジメントが効果的に機能することが重要である。本研究ではこの点を踏まえ、ステークホルダーとコミュニケーションのマネジメントの一手法を提案した。その手法を適用した結果、参加したステークホルダーはコミュニケーション能力を高めることができ、これによってステークホルダーとコミュニケーションマネジメントが有効的に機能したと考えられる。