抄録
超VUCAな時代において日本は、社会課題の解決や新規事業、新製品創出を目指す必要がある。これら戦略型プログラムのミッション達成には、組織を超えて創造性や自発的な行動を促す実践コミュニティが有効とされている。そしてコミュニティを活性化させるためには、参加者が時間・空間を超えて活動可能なプラットフォームの構築が求められている。しかしコミュニティにおけるICTの利用は、コミュニケーションの支援に留まっている。本研究ではコミュニティの価値基盤を起点とし各論文、書籍を調査し、Webで利用するプラットフォームの必要要件を明らかにした。参加者のモチベーション向上、議論の可視化、人や情報のマッチングが重要な要件となる。これら必要要件から実践コミュニティを支援するWebプラットフォームの詳細機能を考察した。さらにWebプラットフォームのユーザーインターフェースを提案した。今後提案したWebプラットフォームを実装し有効性を評価していく。