抄録
近年、グローバル化やデジタル化の進展に伴い、社会経済活動を取り巻く環境の変化が加速している。これに伴い、マネジメントのセオリーは、プロジェクトによる成果物完成からプログラムによる価値実現へ、計画型の活動から反復型の活動へ、プロセスに基づくノウハウ重視の方式から原理・原則に基づきテーラリングする方式へ、変化しつつある。このような状況において、大学では学生に対して、こうした変化の要素を採り入れたマネジメント教育を、どのように実践すべきかが問われている。本稿では、筆者が研究室において実践しているPBLやゼミナールを題材として、変化の要素を採り入れたマネジメント教育について試論を述べる。