主催: 一般財団法人 国際P2M学会
共催: 同志社大学
会議名: 第36回 国際P2M学会研究秋季発表大会
開催地: 同志社大学 今出川キャンパス
開催日: 2023/10/29
p. 107-124
内閣府や文科省の資料からも,日本の女性研究者の比率は現状世界に比べてかなり劣っており,教授,准教授,課長以上の職員に占める女性比率は極めて低い状況にある.以上から,日本において女性活躍を促進するための施策に資する知見を導出するためのアプローチについて研究することには意義があると考えられる.ゆえに本研究では,Times Higher Education Impact Rankings 2020 からデータを取得し,5 Gender Equality 達成度の上位100 大学を行サンプルに設定し,その他のSDGs16 目標データを列変数に設定する行列モデルを考案し,この行列モデルをリンク予測にかけることで,5 Gender Equality 達成度の高い大学グループを抽出するモデルを考案した.そして,抽出された5 Gender Equality 達成度の高い大学グループにおける,5 Gender Equality 以外のSDGs16 目標の達成度を分析することで,日本の大学におけ る女性研究者促進に関する知見についての考察を行った.