抄録
企業が統合マネジメントのフレームワークを用いてカーボンクレジット活用戦略を検討するにあたり、プロファイリングマネジメントを適用することで目的と手段が明確化され、ステークホルダーとの利害、協力、制約関係を踏まえたシナリオを作成するのに有効であることが示された。本研究では、さらに外部環境を踏まえたより精緻な戦略を策定するため、プログラム戦略マネジメントの一環として政策・経済・社会・技術の4側面からPEST分析を行い、カーボンクレジットを取り巻く法規制、政策、市場動向とそれぞれの要因やステークホルダーが相互に及ぼす影響について考察した。