抄録
企業の経営戦略上の課題のひとつとして、地球規模のテーマであるSDGsという広範囲の社会要請にどのように取り組むかがある。地球温暖化等を背景として、特に自然環境問題が大きな社会課題となり、その動きの中でCE(サーキュラーエコノミー)が企業のバリューチェーンの原則として位置付けられるようになってきた。それはビジネスモデルが、一方的に売り切るリニアモデルから循環型へと変革することである。そのためには資源だけでなく、情報を含めた複層マネジメントを統合的に作ることが求められており、P2Mのフレームワークとの適合性が高い。本稿ではその点について検討を行う。