抄録
看護の高等教育機関(大学・専門学校)において、最終学年では複数の患者に対応しながら多重課題を解決する能力を養うための統合実習が実施されている。筆者らは、その効果を高めるため、多重課題演習を開発し、広く展開するためのプラットフォームを設計・実践した。さらに、多重課題演習の発展と普及・定着を促進するには、体系的なフレームワークの構築が不可欠である。そこで、本研究ではP2Mフレームワークに基づき、多重課題演習フレームワークを設計・開発した。本フレームワークは、P2Mの概念を基盤とし、他領域で実績のあるプロセス改善フレームワークを参考に構築されている。その中心に推進体制を据え、あるべき姿のモデルと4つの活動を軸とする。本論文では、多重課題演習フレームワークの構成要素と具体的な実施内容を示し、その有用性について考察する。