日本小児外科学会雑誌
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症例報告
小児Winslow孔ヘルニアに対する腹腔鏡下整復術
平松 友雅芦塚 修一杉原 哲郎原田 篤梶 沙友里金森 大輔内田 豪気馬場 優治吉澤 穣治大木 隆生
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2017 年 53 巻 7 号 p. 1302-1306

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抄録

Winslow孔ヘルニア(本症)は非常に稀な疾患であり,症状が非特異的であることから術前診断に至らずに手術を行う症例もある.また成人例では腹腔鏡手術を行った報告も散見されるが,小児例に対する腹腔鏡手術はこれまでに報告されていない.今回われわれは小児に発症した本症に対して術前にCTにて診断し,腹腔鏡下に整復し得たので報告する.症例は13歳女児.夜間に急な右上腹部痛が出現したため前医を緊急受診し,急性腹症の診断で当院へ搬送となった.腹部造影CTにて本症と診断し,発症から約12時間後に緊急手術を行った.腹腔鏡下にWinslow孔を展開し,嵌入した小腸を全て引き出した後にWinslow孔を縫合閉鎖した.嵌入小腸に虚血性変化は認めず,腸切除は行わなかった.術後は特に合併症なく軽快退院した.小児Winslow孔ヘルニアにおいて,術前に診断し速やかに手術を行うことが低侵襲な治療を行うために重要である.

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