新潟大学経済学部
2020 年 44 巻 3 号 p. 170-177
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本稿は、内閣府が公表している「日本の社会資本2017」の社会資本ストックデータを用いて日本のインフラの老朽化の現状を明らかにしている。社会資本ストックデータに基づく老朽化指標から、部門別に差異はみられるものの、都市の規模による老朽化度合いの差異はほとんどみられなかったことが明らかになった。また、インフラの老朽化は、全ての部門で進んでおり、インフラの質を維持するための資源投入が不十分であることが明らかになった。