電氣學會雜誌
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電力統一に就て
澁澤 元治
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1921 年 41 巻 395 号 p. 367-382

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抄録
電力統一は戦戰後經營として主要なる國策の一である。現時殆ど總ての産業は電化せられ只鐵道、船舶のみ殘て居る、是又近き將來に電化せられんとして居る。
電力統一の唱導せらるる技術上の理由は次に掲ぐる目次の如きであつて要するに動力能率な増進し、故障共助を行ふにある。
米國、獨國、英國に於てに戰時中より高調せられ現時戰後經營として益々其歩を進められて居る。
本邦に於ても大正〓年電氣事業法を改正して異事業者の送電連絡を命令し得る條項な加へ之に關する注意な與へしが、爾後電氣事業者卒先して機會ある毎に實行し、最近雜に合併が盛に行はる。
合同統一は叙上の利益はあるが、之を實行するには各種の注意を要する、否らざれば却て實行上の不便を來たす虞がある、要之に自覺あろ合同統一が望ましい、且つ合同統一を實行したならば之に依つて得らるべき利益に一般に均霑する樣務めらるることを切望する。
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