電氣學會雜誌
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周波數變換器に就て
渡邊 寧
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1923 年 43 巻 415 号 p. 97-112

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抄録
周波數倍加變換器に就いてのみ論ずる。Vallauri及びJoyの飽和變壓器による周波數變換法の要點ミ、Zenneck或はJonasの整流器による方注の要點とは、何れも磁束が正弦波の半週期だけ半波形的變化をなす塲合に二倍周波數の起電力を誘起する所の性質に據ると考へる事が出來る。筆者はこの報告に於て、Zenneckの方法に於て直流を以て磁氣回路を整流電流に對して反對の方向に勵磁する時、其の周波數變成器としての特性の著しく改良される事を實驗的に示す。以上の方法に於ては何れも磁束變化によるのであるが、此等と異なる方法にて磁束變化によらずして、整流器を用びて直接に高周波の電流をとる事をも併せて述べてある。實驗はすべて50サイクル電源より100サイクル電流を得る事に關する。此の報告は次の項を含む。
第一、緒論
第二、整流器に依る周波數變換器の特性に及ぼす反磁直流の影響
第三、磁束變化に依らざる直接なる周波數變換法
第四、結論
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