電氣學會雜誌
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新波形分析機
野口 孝重
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1924 年 44 巻 433 号 p. 793-799

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抄録

振動、波動、其他一般に波形に變化する現象、特に交流電氣工學に於て波形分析機の必要なるは論を俟たず。既に世に公にせられたる分波機數種あれども一長一短ありて特に好ましきものなし。茲に新考案に成れる、小型、取扱容易、測定正確にして分析するに特定波長圖たるを要せず、析出高調波の位高きに及ぶ分析機を試作成功したるを紹介す。機體は大さ高10cm幅20cm長35cmあり、全部摩擦聯動なるが故に140cmより0.5cm迄任意の波長に合ふ樣調整することを得。原理は所謂Henrici's Principle cosnθdy及び sinnθdyによりてFourierの係數を求むるものにして、此等の積分を行ふ機械なり。次の項目にて記す。

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