1925 年 45 巻 446 号 p. 783-787
西村雄二氏は單捲コイルの特別短電波に對する吸收作用を觀察することによつて其の電氣的固有振動數を決定することを報告した。
氏の報告中に三つの改良すべき點がある。
一、 檢波装置と吸收系が接近し過ぎて居るから離さねばならぬ
二、 電波の波長をもつと正確に知つて居らねばならぬ
三、 吸收系たるコイルを机上に置かず空中に吊らねばならぬ
筆者は波長を並行線で定めたが、單一棒の共振により定めたものとよく一致した、上の三つの改良を加へて實驗したるに短電波による測定が信頼すべき結果を輿ふることを知り得た、但し波長不變の短波長發振器を使用せねばならぬ。