此の問題は電氣工學上重要なる爲めに、從來より多くの論文が續出して居るが,現象の複雜なる爲めに,常に皆其の研究中には幾分異なる假定を含み以て、各異なる解法をなして居る。本計算も亦近似計算法なるも極めて簡明に分析して、説明せる者にして、交流發電機がsalient pole typeでも、non-salient pole typeでも同樣に適用出來る者である。本計算は、發電子電流を90°遲電流と假定し、又界磁回路は全部成層せる者とし、發電子漏洩リアクタンスを一定せる者として、此の過渡現象の繼續時間定數を求め次に發電子電流の最大値の近似計算法を示めせる者である。