電氣學會雜誌
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ユニヴァーサル交流ブリッヂ
小川 一清
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1933 年 53 巻 539 号 p. 436-442

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抄録
ユニヴァーサル交流ブリッヂ-これは筆者が假に名づけた名稱であるが,若し周波數の廣い範圍に亘り,インピーダンスの大小に關係なく,同一のブリッヂにて測定の出來るものが出來たならば,甚だ便利であらう。本論交はこの問題に對する筆者の解答である。筆者は筆者の研究になる完全な接地裝置と特殊の無損失空氣蓄電器とを期ひた交流ブリッヂの應用により,周波數約1乃至50キロサイクルの交流に對し,インピーダンス約1乃至10オームをブリッヂの接續を變更せず,單に交流電源及び檢流器を與へられた周波數に調整するだけにて,直に測定の出來るものを得ることに成功した。このブリッヂは又任意のインピーダンスの兩端子に於ける對地靜電容量の測定にも利用される。
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