抄録
架空送配電線にとつて風害は最も恐るべきものの一つである。而して架空電線に對する風壓力の計算をなすに當つては表面係數なるものを考へて居るが其の數値は區々であつて未だ確定したものが見られない樣である。本論は電線の風壓に對する表面係數を理論的に求めんがため,先づ基礎的考察として簡單なる形状の物體即ち(1)圓〓面,(2)圓環面,(3)互に相接觸する平行圓〓面,(4)互に相接觸する平行圓環面等の上に風壓の加はる場合の表面係數を算出し,次にピッチを考へない場合の撚線上の風壓力を分析的に計算する式を作り,之によりて7本撚より61本撚に至る迄の同心撚線の風壓力並に表面係數を求め,最後にピッチを考へた實際の撚線の表面係數を表す數式を誘導したものである。