抄録
誘導結合型の無電極HIDシステムにおいて、封入希ガス圧とランプインピーダンス、結合係数の関係を実験及び等価回路モデルの両面から考察した。また、発光材料を添加した場合との比較考察を行った。Xe封入圧を増やすとランプ-コイル間の結合係数は小さくなる。また、NaI-TlI-InIを添加するとXeのみの場合と比較して結合係数は大きくなる。始動から安定までのインピーダンス変化については、低封入圧時にはX成分が減少していき、安定時のインピーダンスは無負荷時と大きく離れる。それに対し高封入圧時にはX成分の変化は小さく、安定時のインピーダンスは無負荷時と比較的近い。メタハラ添加時にはX成分の変化が希ガスのみの封入時に対して小さくなる。