照明学会 全国大会講演論文集
平成17年度(第38回)照明学会 全国大会講演論文集
セッションID: 26
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無電極放電の光源応用
*三木 亮二鳴川 裕貴本村 英樹神野 雅文
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抄録
本研究で我々は、誘導結合型放電(ICP : Inductively Coupled Plasma)を用いてランプを放電させ、電源周波数の変化が輝度と光束に与える影響を測定した。
 コイルに高周波電流を流すことで高周波磁界が発生し、電磁誘導の法則により電界が誘起され、プラズマ内にはコイル電流が作る磁界を打ち消す向きにうず電流が流れる。周波数が高くなると磁界の時間変化が大きくなり、より強い電界が誘起され、より大きなうず電流が流れる。つまり、運動エネルギーを持った電子がキセノン原子と衝突する確率が増えることで電離確率が増えて、生成される電子とイオンの量も増える。そのため周波数を高くすることにより輝度および光束が上昇した。また、磁界は表皮効果によって表皮厚さまでしか入れず、うず電流はここを流れる。電源周波数が高くなることで表皮厚さが狭くなり、うず電流が流れる電流路の断面積が小さくなり、コイル電流によりプラズマに供給される電力部分が増えるために、EモードからHモードへのモードジャンプする際の電力が低くなった。
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© 2005 照明学会
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