照明学会 全国大会講演論文集
平成21年度(第42回)照明学会 全国大会講演論文集
セッションID: 22
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R9改善形セラミックメタルハライドランプの開発
*笹井 泰関口 嗣夫原口 昇松本 加奈江
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抄録
従来の低色温度タイプ石英製メタルハライドランプでは赤の演色性に乏しいという欠点があった。発光管にアルミナセラミックスを使用したセラミックメタルハライドランプの登場により改善されてはいるが、生鮮食品市場などに使用されている低色温度タイプのランプには、更なるR9の向上が求められている。そこで、次の2点の改善を行った。1.アルミナセラミックス発光管形状を組立て形から一体形へ変更し、本管部と細管部の接合部の熱ロスを低減させた。2.高演色特性の封入物質に、長波長域(赤色側)に発光ピークをもつヨウ化カルシウムとヨウ化リチウムを追加し、それぞれの封入量や比率を調整した。以上により、高効率特性を維持し、赤の演色性を向上することができた。なお、可視光全域にわたる分光分布を持つため赤だけでなく青や緑の演色性も良好である。ランプ構造においては、小型の前面開放器具に対応できる3重管構造とし、省メンテ性を実現した。また、ランプのコンパクト化を進めながら、安全性並びに特性の経時変化を考慮した外管形状とした。
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© 2009 照明学会
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