抄録
ディスプレイの色域が拡大されることにより,コンテンツ制作における彩色の自由度を高めることになる.コンテンツ制作者が彩度の高い色を指定することで,広色域ディスプレイの性能を活かした映像表現が可能であるが,制作環境の確立はまだされていない.そこで,6原色ディスプレイの広色域を有効に活用しコンテンツを制作するために,6原色ディスプレイでのコンテンツ制作システム,プロトタイプグラフィックツールを試作し,6原色の混色を簡単に行えるインタフェースの実証を行った.また,広色域CGコンテンツを制作することで,システムの有効性や高彩度色の視覚的・心理的効果を確認した.