2010 年 39 巻 1 号 p. 45-52
本研究では,全天周映像道路地図を作成するために,共通の運動情報を利用して,それぞれ独立に記憶される全天周画像列と慣性センサーおよびGPSデータを同期する手法を提案する.その同期をとおして時間的整合性の取れたデータを利用して,背中合せの2台の魚眼カメラで撮像される全天周映像の獲得,坂道や傾斜などの路面状況により生じる全天周映像の傾きの補正,および,移動速度によらない全天周映像の等距離サンプリングを実現することができる.実験結果によって本手法の有効性を示した.