画像電子学会誌
Online ISSN : 1348-0316
Print ISSN : 0285-9831
ISSN-L : 0285-9831
論文
リライタブル記録媒体の記録消去特性に影響を及ぼす機構上の最適設計と冷却方法
山田 敬喜古木 一朗加瀬 隆明中谷 直司厚井 裕司
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 39 巻 5 号 p. 697-705

詳細
抄録
中間調記録可能なディジタルサイネージ(電子広告)への適用を考慮し,リライタブル記録媒体の記録消去特性に影響を及ぼす機構上の最適設計と冷却方法について検討した.まず,光学濃度に影響を与える機構的パラメータがニップ圧のみであることを示し,また記録消去動作に必要なニップ圧を得るための機構的条件(サーマルヘッドの発熱素子形状,ニップ幅,ニップポイントなど)を明らかにした.次に,プラテンローラ径・長さ,ゴム硬度などの機構設計パラメータとニップ圧の関係が三次元接触解析法で求められることを明確にし,サーマルヘッド押圧機構設計パラメータの同定にはシミュレーションによる解法の適用が可能であることを確認した.更に,冷却特性(放熱特性)の改善に対してヒートパイプと筺体を接続した冷却方法が有効であることを示した.
著者関連情報
© 2010 一般社団法人 画像電子学会
前の記事 次の記事
feedback
Top