計算機合成ホログラムの進展および光の干渉縞の実現が容易になったことに伴い,ホログラムなどの立体画像を成長の著しい携帯電話に適用することが期待されている.ホログラムにおいては,干渉縞から立体像を可視化するのに再生光が必要であるため,照明と情報通信を兼ねた可視光通信が有効であること,またホログラム伝送では高速な光無線通信が必要であることから,簡易端末用に利用されているIrSimple 赤外線通信プロトコルの適用が望ましいと考えられる.本論文では,計算機合成ホログラムの創生,そして可視光通信システムにIrSimpleプロトコルを適用する通信方式の検討内容と,実験結果について述べる.