医療と社会
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特集論文
医療用医薬品産業における構造変化と新たなM&A・アライアンスへの展望
―構造変化と既存ビジネスモデルの整合性の観点から―
中村 洋
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2007 年 17 巻 1 号 p. 39-53

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抄録
 医療用医薬品産業において,1980年代後半から顕著になった大手製薬企業同士の水平的M&Aは,ジェネリック医薬品の浸透と研究開発およびマーケティングにおけるコスト増という産業構造変化が主因である。そのM&Aは開発パイプラインの拡充,コスト削減には貢献したものの,有効性には限界があり,根底にあるビジネスモデルの課題のいくつかも依然として残っている。また,2000年代に入り,さらなる産業構造変化の兆候が現れるようになった。産業構造の変化により最適なビジネスモデルが変化すれば,必要とされる経営資源も異なり,M&A,アライアンスのあり方も変化する。本研究では,産業構造変化と製薬企業の既存ビジネスモデルの整合性の観点から,欧米企業ならびに日本企業にとって新たな形のM&A,アライアンスの可能性ならびに,それらの成功のための条件,マネジメントのあり方を考察する。
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© 2007 公益財団法人 医療科学研究所
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