小学校の通常の学級における病気による長期欠席傾向の児童の在籍状況や支援の実態及び長期欠席と心身症・精神疾患との関連の実態について明らかにするために、A県内にある国公立小学校・義務教育学校における病気による長期欠席児童の在籍状況と支援の実態及び長期欠席と心身症・精神疾患の罹患との関連について調査した。その結果、病気による長期欠席児童が存在していることを確認し、なおかつ、学校規模に合わせた支援体制の構築の必要性が示唆された。また、長期欠席児童は、心身症や精神疾患に関する医学的診断を有するケースが多い傾向が指摘された。日常的な支援は、無理をさせないという対応が多い回答であったが、積極的な支援を行わないことに至ることが懸念され、今後は、個別指導計画等による関係者間の共通理解や通常の学級と特別支援学校との連携がより一層重要となることが示唆された。