抄録
物質・材料研究機構(NIMS)では、材料基盤情報ステーション(MITS)を新たに組織し、新材料開発や材料の信頼性・安全性・環境負荷を考慮する上で、知的基盤となる各種の材料データベースのインターネットへの提供を目指して、整備を行ってきた。当機構から提供する主要な材料データベースを当ステーションで一元管理して提供することを、15年度から開始した。これらの材料データベースは、これまでに当機構が構築してきた5種類とJSTから移管された6種類から成っている1-4)。これらのデータベースの充実を図り、材料分野の知的基盤となる情報提供を目指した活動を、物質・材料名あるいは特性をキーワードとして、希望のデータがどのデータベースに格納されているかを横断的検索できる「データベース統合検索システム」を開発したのでその機能の紹介を行う。さらに、当機構のデータベースの利用状況およびデータベースの活用例について報告する。