情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
第3回情報プロフェッショナルシンポジウム
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C21
国内人文・社会科学系学会誌の投稿規定分析
*藤田 節子
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会議録・要旨集 フリー

p. 105-108

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抄録

昨年本シンポジウムで、筆者は科学技術分野の投稿規定の調査結果を発表した。今回は人文・社会科学分野の学会誌172誌の投稿規定を収集し、昨年の科学技術分野の調査結果と比較し、人文・社会科学分野の学会誌の実態や特徴を分析した。また、1997年に寺村由比子が行った投稿規定による分野別特徴の調査結果とも比較し、最近の情報環境の変化に伴う影響を探った。これらの結果から、10年前に比べると特に社会科学分野で整備が進んでいるが、全体的には科学技術分野に比べて投稿規定の標準化がなされていないことがわかった。これは人文・社会科学分野の研究方法や情報流通のしかたなどが科学技術分野と異なることを示しているが、始まりつつある電子ジャーナル化や学際的分野の広がりに対応して、人文・社会科学分野でも、今後著作権処理や必要な項目の標準化をSIST等の既存のルールに準拠して進めることが必要とされる。

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© 2006 独立行政法人 科学技術振興機構
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