情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
第3回情報プロフェッショナルシンポジウム
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B13
電子投稿審査システムの導入とその影響
—日本農芸化学会の経験—
*西山 真加藤 久典吉田 稔山口 五十麿宮川 都吉小梅枝 正和日岡 康恵
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p. 33-37

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抄録

日本農芸化学会では投稿査読審査プロセスを電子化するために、J-STAGEが開発する投稿審査システムを採用した。J-STAGE採用にあたっては、現状の投稿査読審査の工程をほぼ実装しつつ電子化のメリットがあること、査読報告等に日本語が使えること、投稿からオンライン公開までの期間を短縮できることを考慮した。2005年6月に運用を開始し、現在に至っている。郵送の手間、督促監視、編集委員の負荷チェックと依頼業務、採否結果の通知、印刷会社へのデータ受渡し、などの負担が軽減された一方、郵送投稿の事務局でのPDF作成、一部の英文校閲結果の電子化、投稿者、査読者、編集委員からの問い合わせへの応対、新任の編集委員向け研修、などの業務が追加された。導入の結果、郵送投稿は激減し、また全体としては投稿数が14%増加した。審査期間は平均78日から60日へと約18日も短縮された。

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© 2006 独立行政法人 科学技術振興機構
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