情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
第3回情報プロフェッショナルシンポジウム
会議情報

C14
カメラ付き携帯電話を用いたユビキタス情報共有システム:
—フォトサイファーシステム—
*梅野 健寺井 秀明高 明慧高薮 学
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 61-65

詳細
抄録

カメラ付き携帯電話を用いた新しい情報管理システムを提案する。中心となるコンセプトが、2次元バーコード(QRコード)を、情報を管理する”電子鍵”とするものである。特に、携帯電話で印刷物等から取得できる“電子鍵”を、公開鍵暗号の”公開鍵”と定めることにより、カメラ付き携帯電話を用いた新しいPKI(これをQPKIと呼ぶ。但し、PKIは、公開鍵暗号インフラストラクチャーの略。)が実現できることが解った。本論文では、このQPKIを実現する基幹ソフトウェアシステム(これをPhotoCipher(フォトサイファー)と呼ぶ)を、提案する。PhotoCipherにより、今までPKIの普及にネックであった公開鍵の交換が、名刺等に公開鍵のQRコードを印刷することにより、名刺の交換といった直感的に解りやすいモノの交換により実現でき、更に、カメラ付き携帯電話で撮った写真を送信先の公開鍵で簡単に暗号化できる様になる。

著者関連情報
© 2006 独立行政法人 科学技術振興機構
前の記事 次の記事
feedback
Top