情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
第3回情報プロフェッショナルシンポジウム
会議情報

C13
各種材料情報の連携によって得られる知見
—XMLで記述した数式を用いたデータ解析—
*芳須 弘原田 幸明藤田 充苗芦野 俊宏
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p. 55-59

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抄録

セマンティックWeb技術を用いて、材料問題解決のための支援システム構築の問題点を検討してきた。その結果、システムが取り扱うWeb上の材料情報の記述形式としてXMLが不可欠であり、材料分野の数値データや必要な情報の提供サイトの記述形式を共有する必要性を示してきた。材料分野の情報記述の共有化については、VAMAS標準化活動において検討がなされ、今年度からNEDOのプロジェクトを通して世界共通の書式の検討が行われようとしている。これまでに、バーナーズ・リーの階層図での提案にしたがって、XML(データ記述)、RDF(データの所在場所)、そしてOWL(語彙の関係、材料オントロジ)を用いてシステム上での情報の連携を考え、問題解決への手順例を検討してきた。本報告では、前回に報告した材料強度の比較などの問題解決に必要なデータ収集、収集したデータの解析、データ解析に用いるデータ解析モデル式などの情報から数式の取扱いについて調べた。材料分野の数式をMathMLで記述する際にも、数式で使用する文字や記号を共有し、対象数式の理解を共有することによって、より円滑な計算作業が可能になることを示した。

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© 2006 独立行政法人 科学技術振興機構
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