抄録
独立行政法人科学技術振興機構(以下、JST)では、平成11年からの科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE1))における電子ジャーナルの作成、公開の知見を踏まえ、国の施策として「日本の研究開発成果の国際発信力強化」と「重要な知的財産の保存」を目的に、平成17年度より、国内学協会論文誌の電子アーカイブ化事業(Journal@rchive2))を行っている。本発表では、事業の概要と現況、自動ブックスキャン装置によるデータ作成方法、様々なジャンルや明治時代にまで遡る古い冊子を電子化する際に経験した問題点や課題について紹介する。また、電子アーカイブ化後の学術雑誌への効果や反響等について分析すると共に、本事業の今後の展開・方向性についても触れる。