情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
第9回情報プロフェッショナルシンポジウム
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C22
キャリア教育と情報リテラシーの授業におけるタブレット端末利用の試み
— アクティブラーニングの視点から —
*辰島 裕美
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p. 115-119

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抄録

タブレット端末はあらゆる場所で様々な利用がなされ,その様子が報道されている。筆者は,情報教育とキャリア教育を並行して行ってきたが,今回,それぞれの授業で,タブレット端末である iPad を試験的に使う機会に恵まれた。学生の振り返りや感想から,iPad の操作が思ったよりも簡単で自信がついたことがわかった。特段,使い方の説明や練習をしなくても,学生は問題なく iPad を道具として使っており,便利な点と不便な部分を見つけたことから,情報機器を使い分けるという知恵もついたたことが分かった。また,授業終了後には,計画性や協調性,批判的な視点など汎用的な能力が身についたことなどが成果としてあげられた。これは,情報社会への積極的な姿勢にもつながる。本稿は,この授業の内容と教育効果をアクティブラーニングの視点で論じる。情報教育は,今後ますます,これまでの初学レベルの必要性がなくなるが,その発展的方向性への布石となれば幸甚である。

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© 2012 独立行政法人 科学技術振興機構
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