我々知財スタッフは常日頃、膨大な情報と格闘しながら、よりシンプルで理解されやすい解析方法を模索している。特に、経営サイドに歓迎されるためには、視覚的に訴えかけた端的な解析結果資料が不可欠である。
“即席麺”という身近な題材をテーマとして選定し、一般情報分析、マクロ分析、ミクロ分析、海外分析、コア分析を試みた。作業する上で、特許情報も加味した「売れる即席麺はこれ」、「有望なターゲット領域」、「今後伸びる即席麺食事シーン」、「市場創出-海外展開-」といったゴールイメージを強く意識して取り組むことにより、上述の特許分析が、企業を取り巻く環境や顧客とのリアルな関係にあることをあぶり出すことが出来た。競合他社の動向を踏まえた上での、仮想的自社の進むべき方向性について、経営層のための One Sheet (ワンシート) マップを作成したので本発表にて紹介する。