抄録
デジタル化の進展により、情報センターや図書館の役割は大きく変化しているといえる。そのことは、大学での情報学や図書館学の教育内容に大きな影響を与えている。世界各国の情報学や図書館学に関係する教育機関では、カリキュラム(教育内容)を情報学に関係する授業の充実、デジタル社会で必要とされる専門的な知識の習得、国際的な関心や経験の習得などに対応したものするための努力がなされている。なかでも、国際的な関心や経験の習得などが実現できる実習や実体験(海外インターンシップ)をカリキュラム(教育内容)のなかで、実現することが求められているといえる。本発表では、鶴見大学のドキュメンテーション学科(情報学、図書館学、書誌学の3コースで構成されている)での選択授業である特別実習IIとして、台湾の姉妹校である世新大学で実施されている国際インターンシップでの学生間の交流の経験を通じて、得られた成果について紹介し、今後、情報学・図書館学分野のカリキュラムで授業としての「海外インターンシップ」をどのように位置付けてゆくのが良いのかについて考察した。