抄録
1967年、1982年につづき、化学誌8誌を対象にアンケートを行い、評価指数を求めて、引用数とその誘導指数との比較を行い、引用評価の信頼性を確かめた。評価の尺度として求めたものは、一対比較法によるアンケートを150研究者に送り、その判断を統計処理して、評価指数に数値化した。検定する引用統計はJ.C.R.からの一般性の高いものである。両者の相関を求めた結果は、immediacy index が高く、逆にimpact factor が低かった。それぞれに、理由のあることで、評価の特性に立脚している。評価の数値として、引用数とともにそれぞれの誘導指数は魅力があり、引用統計が評価に対して有効であるとの有意な結果が得られた。