情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
第20回情報プロフェッショナルシンポジウム
会議情報

05
機械可読性組版の進展
XSPAとJATS10年間の歩み
中西 秀彦家入 千晶加藤 斉史三枝 央松田 真美小倉 辰徳渡辺 るみ子時実 象一
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 25-29

詳細
抄録

機械可読性とは文書形式を整えることで、コンピュータが書籍・雑誌等の文書を取り扱いやすくすることである。特に引用文献ネットワークで結ばれるオンラインジャーナルでは非常に重要であり、機械可読性を推進するための具体的方策としてXMLでの記述が進められてきた。欧米ではこのXML記述はほぼ行き渡っているが、日本での普及は遅れている。こうした状況下、米国NLMの医学雑誌用DTD、NLM DTDがJATSに発展し、すべての分野に汎用的に利用され、かつ日本語などの非ラテン文字言語にも適用されることが可能となった。XSPAはその機会を捉えて、日本とJATS検討委員会の橋渡しを担い、またXML記述の普及を目的として2012年に設立された。その後10年間、活動を行ってきたが、まだまだXMLによる機械可読性組版が普及するには至っていない。

著者関連情報
© 2023 一般社団法人 情報科学技術協会
前の記事 次の記事
feedback
Top